患者心得   「やっと名医をつかまえた」(下田治美著 新潮社)で紹介されていた『患者心得』です。

それなりの治療が必要な位の病気と思われるときには是非とも必要な心得なので紹介しています。

患者心得その1:
通常の診療時間以外には、役に立たない当直医しかいないことが、ままある。その場合、無治療のまま放置される。重篤な病気だと予想されるときは、ただの救急指定病院ではなく、「救命センター」のある病院を選ぶべし。救急隊員にそれを告げれば快諾してくれます。

患者心得その2:
自分の体のささやきをキャッチし、徹底的にこだわりたい。最低三人の医師の意見を聞くまでは、追求する努力をしたい。著者の場合、頭痛がおさまった事もあいまって、このこだわりを失っていたら、ある日突然死亡する憂き目にあっていたかもしれない。

患者心得その3:
画像写真、監査結果表などは、本来的には患者のものである。セカンドオピニオン、サードオピニオンまで願って良い時代である。その都度同じ検査を受ける負担を避ける為に、コピー代等は支払って検査結果は自分が保管する気概をもとう

患者心得その4:
空きベットの有無が、検査や手術をうける決断の分岐点になってしまうのは本末転倒である。

患者心得その5:
病巣第1発見者の医師の指導に、そのまま盲従してはいけない。

患者心得その6:
わずかな金額(初診時の支払金額)1点から、患者のその後の治療の行方を、さまざまな角度から推測できる事を知っておこう。

患者心得その7:
医学の素人から軽軽しく医師の紹介を受けてはならない。紹介側は、しょせん医師の技量に責任は取れないのである。

患者心得その8:
いくら患者でも忍耐に限界がある。決定的な不信を感じたら敢然とその医師との関係を断ち切った方が良い。

患者心得その9:
命と引き換えのの状況下では、紹介者の顔などつぶしてもいい。

患者心得その10:
入院時の保証金はたっぷり差し出しておいた方が良い。それがあればこそ、自発的、自主的に独断で退院できる。

患者心得その11:
いったん入院してもあきらめるな。もっと優れた医師に診察してもらう可能性は、必ず残っている。ナースも同様。優秀なナースもたくさんいる。

患者心得その12:
医師個人の資質と病院とはあまり関係が無い。例えば人は、○○病院の△△医師がだめな場合、「○○病院はダメ」といいがちだが、正しくは「△△医師がだめ」なのである。○○病院には依然として各科の名医は存在する。医師は個人プレイヤーであるとの認識を、是非持ちたい。最高・最良の医療は医師個人(グループ治療を含める)の力量で決まる。こころして、有名病院の名に惑わされぬよう。

患者心得その13:
大学病院と、その関連病院(多くは個人病院)は、同一レベルの高度の診療が受けられるとは限らない。それは患者自身の勝ってな思い込みである。「関連」という言葉ゆえ錯覚しがちだが、全く別物と考えたほうが無難である。ただし、ある大学病院の関連病院として、別の大学病院があるケースもある。この場合は、同一レベルの診療がほぼ期待できる。

患者心得その14:
大きな病院でも、麻酔医を抜く手術が慣例化しているところがある。私達患者は、是非とも『執刀医と麻酔医を同等に必要とする』発想を持とう。自衛の為に、手術を受ける前に麻酔医の有無を確認すべき。

患者心得その15:
どんな高名な医師でも誠意と条理を尽くせば会ってくれる。

患者心得その16:
医師には二種類ある。『専門医』とそうでない医師と。

患者心得その17:
看護のプロ、ナースは患者が思う以上に医療知識・情報に精通しており、医師の施す医療行為を厳しく見極める視線を持っている。そして、それを患者に教えてくれる。皆様どうかナース達とは仲良くなってください。

患者心得その18:
手術後は、患部と別の自分の一番弱い部分が思いがけない発症を見る場合があるので、十分なる注意をはいたい。

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