
肺は呼吸して身体に酸素を取り込む。肺に空気を出し入れするのは、肺そのものの力ではない。胸郭とそれを動かす筋肉、そして横隔膜の働きによって肺が伸び縮みして、空気を出し入れするのである。この空気の出し入れを『換気』といいます。それを制御するのが呼吸中枢で、人の呼吸中枢は、延髄です。それは、PaCO2、PaO2、PHなどからコントロールを受けています。
呼吸の説明2:ガス交換
肺は、肺胞で空気と血液との間の『ガス交換』(二酸化炭素を放出して酸素に置き換える)が行われています。二酸化炭素を捨てて酸素をもらうこの交換は、血液中のヘモグロビンというところで行っています。ヘモグロビンは酸素とくっつきやすく、また、酸素のないところでは酸素を離す性質があります。(ちなみに、空気中の酸素は約21%残りは窒素78%です)
オンディーヌの掟(カース):(先天性中枢性低換気症)
その昔、妖精オンディーヌ一族の娘を裏切った若者が、掟によって身体の自動的な働きを奪われてしまったという伝説があります。
その若者は、意志の力無くしては心臓を動かすことも、呼吸することも出来なくなってしまいました。眠むったらすべてが止まってしまう。「オンディーヌの掟
ondine'scorse」の伝説です。これは、あくまで病名の命名であり、実際にこの病気があります。
呼吸中枢の障害で眠ると換気が低下し、これに似た状態になり、「オンディーヌ掟症候群」と呼ばれています。
つまり、肺自体は正常でガス交換出来るにも関わらず、呼吸中枢の障害により、換気が正常に行われず低換気状態(無呼吸状態)になる1症状というのがこの病気の端的な説明となります。覚醒時には低換気は発生頻度が低く、睡眠時に低換気(無呼吸)が発生する特徴がある事から、上記の伝説に結び付けられた訳です。
なお、肥満体の人が睡眠時にのどが塞がり呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症とは、全く異なる病気です。
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